3つの選択肢を、同じ項目で並べました。
クラウドPBXとの違いは「勝ち負け」ではなく「向き不向き」。働き方、録音データの置き場所、月額課金、既存環境との相性で整理します。
| 従来ビジネスフォン | クラウドPBX | VoiceLine PBX | |
|---|---|---|---|
| 置き場所 | 社内(専用主装置) | 社外(クラウド) | 社内(小型筐体) |
| 月額(PBX利用料) | 保守のみ | 毎月かかる | なし(買い切り) |
| データ | 社内 | 社外に出る | 社内に留まる |
| 電話機 | 専用機(高い・廃番リスク) | アプリ/専用機 | 汎用SIP機を選べる |
| 次の更新 | また全部買い替え | 提供元依存 | サーバ載せ替えで延命 |
| 在宅・多拠点 | 弱い | 強い | VPN等の個別設計 |
| 緊急通報(110/119/118) | 回線により可 | 不可(既定でブロック) | 回線・構成条件により可否(要相談) |
※ クラウドPBXは在宅勤務・多拠点・自動更新に強く、優れた選択肢です。緊急通報や録音データの保管場所、月額課金、既存環境との相性で適否が変わります(→ 緊急通報・安全性)。あわせて確認したい 音声の暗号化(SIP/RTP/SRTP) も参考に。
他社の製品と並べると
VoiceLine PBX は、社内に置くオンプレ型IP-PBX(買い切り、PBX利用料の月額課金なし)です。「主装置の更新」で名前が挙がる製品や、クラウドPBXの代表例と、同じ項目で並べました。
- UNIVERGE Aspire 6 NECプラットフォームズ株式会社 社内に置く中小規模向けビジネスフォン主装置。「主装置の更新」で最初に名前が挙がる定番ブランドです。 UNIVERGE Aspire 6 公式ページ ↗
- PLATIAⅢ サクサ株式会社 国産の中小企業向けビジネスホン主装置。スマホ内線(MLiner)・通話録音・IVRを内蔵します。 PLATIAⅢ 公式ページ ↗
- ひかりクラウドPBX 東日本電信電話株式会社(NTT東日本) 「主装置の更新先」でオンプレと並んで検討される、月額課金型のクラウドPBXです。 ひかりクラウドPBX 公式ページ ↗
- Zoom Phone Zoom Communications, Inc. クラウドPBXとして名前を知られている例です。Web会議の利用者が電話も統合する比較になります。 Zoom Phone 公式ページ ↗
| VoiceLine PBX | UNIVERGE Aspire 6 | PLATIAⅢ | ひかりクラウドPBX | Zoom Phone | |
|---|---|---|---|---|---|
| 置き場所 | 社内(小型筐体) | 社内(主装置) | 社内(主装置) | クラウド | クラウド |
| 課金 | 買い切り(PBX利用料の月額なし) | 希望小売価格125万円~(税別・想定システム価格。回線4・IP電話機8台) | 公開情報なし | ID利用料が月額(10IDパック11,000円・税込の例) | ユーザー単位の月額(USD表示) |
| 電話機 | 汎用SIP機 | 専用多機能電話機(他社SIP端末も収容可) | 専用IP多機能電話機等 | IP電話機/スマホアプリ | 公開情報なし(未確認) |
| 収容規模 | 最大100内線 | 最大内線電話機数960(構成時) | 公開情報なし(未確認) | 公開情報なし | 公開情報なし |
| 通話録音 | 録音は標準・再生管理UIは開発中 | 公開情報なし(未確認) | 搭載(最大10,000件・12ch同時) | ページに記載なし | プランに「通話記録」あり |
※ 他社欄は各社の公式ページの記載にもとづきます。記載が見つからなかった項目は「公開情報なし」「ページに記載なし」と書いており、その機能がないという意味ではありません。UNIVERGE Aspire 6 の金額は「想定システム価格」で、当社の構成と範囲が異なるため、金額の優劣は比べていません。VoiceLine PBX の通話録音は録音自体は標準で、再生・管理UIは開発中です。
いまの電話機やルーターの機能で足りる場合は
数台の内線を社内でつなぐだけなら、ルーター内蔵のVoIP機能や、いま使っているビジネスフォン主装置の機能で足りることがあります。VoiceLine PBX が向くのは、汎用のSIP電話機を使いたい、設定をブラウザで行いたい、IVRや通話録音を社内で扱いたい、といった場合です。なお通話録音の再生・管理UIは開発中で、録音機能を主装置側に持つ製品もあります。いまの機器で足りるかどうかも含め、環境を伺って整理します。
比べた先: ビジネスフォン主装置の内蔵機能(例 サクサ PLATIAⅢ の通話録音・IVR・スマホ内線)(サクサ株式会社) / ルーター内蔵のVoIP機能(例 YAMAHA RTシリーズの内線IP電話構成)(ヤマハ株式会社)
VoiceLine PBX が向く点
- ✓汎用SIP電話機を選べ、主装置を替えても電話機を使い続けやすい(専用機に依存する構成と比べた考え方)
- ✓ブラウザ管理でワンクリック反映。専用ソフトなしでブラウザから設定でき、反映もボタンひとつ
- ✓国内のフォースネットが設計・設定・サポートまで行う(ソフトを自分で組む構成との違い)
他の手段が向く点・当社が及ばない点
- —通話録音は、サクサ PLATIAⅢ が機能として搭載・仕様を公開しているのに対し、当社は再生・管理UIが開発中です。
- —ルーター内蔵のVoIP機能は追加機器なしで内線を組める場合があり、数台規模の内線だけなら十分なことがあります(ヤマハFAQは2台のRT57iを使う内線構成例を示します)。IVR・録音・Web管理画面が不要なら、当社は過剰になりえます。
- —収容規模・専用機の使い勝手・全国販売網は、NEC・サクサ等が実績を公開しています。当社は最大100内線、単一拠点が主対象です。
5年で見ると、買い切りの差が出ます
クラウドPBXは「1席ごとの月額PBX料」が毎月かかり、長く使うほど積み上がります。VoiceLine PBX は買い切りのため、PBXソフトの利用料に月額課金がありません(回線費は両者共通です)。
金額差は席数が増えるほど開きますが、選ぶ理由は金額だけではありません。通話録音・履歴を社内に置ける/席数ごとの月額課金を抑えられる/今の社内運用に寄せやすい/ビジネスフォンの保守終了対策になる、も同じ天秤に載る条件です。具体的な5年コストは構成により変わるため、確定条件は環境確認後のお見積書でご提示します。
向いている会社
- ✓社内に電話設備を置きたい(データを社外に出したくない)
- ✓席数ごとの月額課金を増やしたくない
- ✓単一拠点での利用が中心(標準構成は最大100内線)
- ✓今の回線・電話番号を活かしたい
向いていない会社
- —全社員をスマホ内線化したい
- —初期費用を極限まで抑えたい
- —自社に設備を一切置きたくない
- —在宅・多拠点を主軸に運用したい
→ 向いていない場合は、クラウドPBXを含めた選択肢と、それぞれの条件を整理してお渡しします。
判断軸は「働き方」だけではありません
クラウドPBXは在宅・多拠点に強い一方で、録音データの置き場所、席数ごとの月額、既存電話運用との相性を確認する必要があります。オンプレPBXは、社内管理・録音保管・買い切りを重視する会社に向いています。
記載の会社名・製品名は、各社の商標または登録商標です。他社製品の情報は各社の公式サイトに基づきます(2026年10月時点)。最新の仕様・価格は各社の公式サイトをご確認ください。