「使っているビジネスフォンの主装置が保守終了になります」と更新の案内で言われ、戸惑う総務・経営の方は少なくありません。電話はいつも当たり前に動いていてほしいもの。だからこそ、選択肢を落ち着いて整理しておきたいところです。

この記事では、主装置の保守終了に直面したときの選択肢を、専門用語をできるだけ避けて整理します。

そもそも「主装置の保守終了」とは

ビジネスフォンは、各席の電話機と、それらをまとめる「主装置(PBX)」で成り立っています。主装置はメーカーが数年ごとに世代交代させ、一定期間が過ぎると保守部品やサポートの提供が終わります。これが「保守終了(EOL)」です。

保守終了そのものですぐ電話が止まるわけではありません。ただし、故障時の部品調達やサポートが受けにくくなるため、「壊れる前に更新を」という案内につながります。

主な選択肢は3つ

主装置が保守終了したときの3つの選択肢の図。1.同じビジネスフォンに買い替え、2.クラウドPBXに移行、3.社内に置くオンプレ型IP-PBXに更新(VoiceLine PBXの領域)。

1. 同じタイプのビジネスフォンに買い替える

いちばん馴染みのある方法です。操作感はほぼ変わりませんが、主装置+電話機を新品でそろえると費用がかさみやすく、数年後にまた同じ「保守終了 → 全部買い替え」を繰り返す構造は変わりません。

2. クラウドPBXに移行する

電話交換機の機能をインターネット経由のサービスとして使う方法です。在宅勤務や多拠点に強く、初期費用を抑えやすい一方、席数ごとの月額が継続的にかかること、通話データが社外(クラウド)に出ること、緊急通報の扱いなどは事前に確認が必要です。クラウドPBXの向き不向きは クラウドPBXのデメリットと向かないケース でも整理しています。

3. 社内に置くオンプレ型IP-PBXに更新する

主装置の役割を、小型の筐体とソフトウェアに置き換える方法です。録音・履歴・設定を社内に置いたまま運用でき、買い切り型ならPBXソフトの月額課金を抑えられます。次の更新も「主装置を丸ごと買い替える」のではなく、サーバの載せ替えを中心に考えられます。

私たちの VoiceLine PBX は、この3つ目の選択肢にあたる中小企業向けのオンプレ型IP-PBXです。

どう選べばいい?

ざっくりした目安は次のとおりです。

  • 在宅・多拠点を柔軟にしたい → クラウド型が向きやすい
  • データを社外に出したくない/月額を増やしたくない/社内完結したい → オンプレ型(買い切り)が向きやすい
  • とにかく今と同じ使い勝手だけ維持したい → 同タイプ買い替えも選択肢

「勝ち負け」ではなく「向き不向き」です。3者の違いは 比較・5年コスト に、比較表と5年コストの考え方を並べています。

迷ったら、現状の棚卸しから

更新の検討は、まず今の電話環境の棚卸しから始めるとスムーズです。保守終了の案内を受けたら、次の項目を控えておくと、販売店・保守会社や私たちへの相談がスムーズになります。

  • メーカー・型番・利用年数
  • 内線数(電話機の台数)と外線の種別(ひかり電話/アナログ/ISDN 等)
  • 電話番号(継続利用=同番移行を希望するか)
  • 停電時の運用、UPSの有無
  • 通話録音・通話履歴の要否
  • ナンバーディスプレイ/代表着信/時間外転送などの使っている機能
  • FAX・ドアホン・既存のLAN配線
  • 緊急通報(110/119/118)が必要な拠点・端末の有無

電話番号の継続利用(同番移行)や既存配線・電話機の流用可否は、構成や事業者により変わるため、現地調査で確認します。移行の進め方は 乗り換え・導入の流れ にあります。

※ 緊急通報(110/119/118)の扱いは製品・回線・構成により異なります。緊急通報が必要な拠点には別回線を必ずご用意ください。詳しくは 緊急通報・安全性 をご確認ください。

主装置の保守終了は、毎回の「全部買い替え」から抜け出すきっかけにもなります。買い切りで組んだ場合の費用は 料金ページ に項目ごとに出しています。