電話設備を入れ替えるとき、見落とされがちで、しかしとても大切なのが 緊急通報(110・119・118) の扱いです。普段は使わないからこそ確認が後回しになりがちですが、いざというときに発信できないと大きな問題になります。方式や回線によって対応可否が変わるため、導入前に必ず確認しましょう。
なぜ注意が必要なのか
緊急通報は、発信者の位置情報などと結びついた特別な扱いが必要で、すべての電話の仕組みが対応しているわけではありません。とくに次の点に注意します。
- クラウドPBXは緊急通報に対応しない構成が多い(既定でブロックされることもあります)。
- オンプレ型IP-PBXでも、製品自体が緊急通報を保証するわけではありません。可否は接続する回線・番号種別・ゲートウェイ・設定・停電対策に依存します。
- 停電・インターネット/社内LAN障害・端末障害時は、発着信できない場合があります(→ 停電・回線障害時の備え)。
つまり「PBXを入れたから緊急通報も大丈夫」とは言えず、回線と構成を含めて個別に確認すべき事項です。VoiceLine PBX でも、緊急通報の可否は構成によって変わるため、要相談として扱っています。
導入前に確認すること
- 緊急通報が必要な拠点・端末はどこか(全席か、特定の席だけでよいか)
- 使う回線(ひかり電話・SIPトランク等)で緊急通報が可能か
- 番号の発信時に、通報先へ正しい所在地が伝わる前提になっているか
- 停電・障害時にどう発信を確保するか
- オフィス移転・レイアウト変更時に、登録されている所在地の見直しが要るか
いちばん大切な備え:別回線の確保
緊急通報が必要な拠点・端末には、緊急通報が可能な別回線(固定電話・携帯電話等)を必ず確保してください。これは方式を問わず共通の基本です。PBX側の可否にかかわらず、「最後の手段」として携帯電話などで通報できる状態をつくっておくことが、もっとも確実な備えになります。社内では、誰がどこから通報するか、所在地(住所)をどう伝えるかも、あらかじめ共有しておくと安心です。
⚠️ 疎通確認のために 110/118/119 へ試験発信しないでください。確認は回線事業者の案内する手順に従ってください。
VoiceLine PBX の緊急通報に関する考え方は 緊急通報・安全性 に詳しくまとめています。クラウドとの違いは クラウドPBXとオンプレの比較 を、用語は 用語集 も参照してください。可否は構成により変わるため、自社の条件での判断は お問い合わせ から個別に行います。